りでぃさんと ちょいやさん

 

 

 

 

 

この町の銀行の前はいろいろなひとたちが通り過ぎるのです

 

真っ黒な鎧に身を包んだ戦士さんや、

不思議な雰囲気を漂わせながら馬を進める魔法使いさん

冒険者の方ばかりではないのです

屋台でいろいろ便利なものを売っている職人さんや

綺麗な女の人に軽く会釈をして隣に腰掛ける吟遊詩人のお兄さん

妖精さんだってこの町では普通に歩いています

 

今日も銀行前はいろいろな人でにぎわっているのです

 

今日もわかばはいつもどおり銀行前で皆さんとのんびりしてます

そこに、ちょいやさんが戻ってきました

「みなさん、こんにちはでございます」

ちょいやさんは今日もとても礼儀正しいのです

わかばもいつかあんな立派な女性になるのです

 

「ところで・・・リディ様」

ちょいやさんがりでぃさんに向かっていった瞬間

りでぃさんびくっとなった・・・ように見えたのです

「や・・・やぁッス な・・・なんスか?」

りでぃさん緊張しているです?

汗かいているみたいなのです

どうしたのでしょうか?

「リディ様、ついに一人でドラゴンまで倒されましたことですし」

わぁ りでぃさんすごいです

どらごんすれいやーさんです〜

さすがはりでぃさんです〜

「今日は黒閣下に挑戦しましょう」

あ・・・あぅ?

「ちょ・・・ちょっと待つッス」

「人間の領域じゃないッスよ!」

一緒にいたやすおじちゃんもけんさんも

さすがにぽかんとしちゃってます

さすがに冗談にしては・・・

「毒エレ、血エレ、ドラゴンときましたことですし

 黒閣下も倒したのなら、ブリタニアでもかなり名の通った戦士といえることでしょう」

・・・本気みたいなのです

目が笑ってないです・・・

「待つッス!」

「いやッス!!」

「死にたくないッス〜〜〜!!!」

りでぃさん、ああいっているのですけど・・・?

「とりあえず、ストレングスポーションを持っていったほうがよいですね

 ああ、それと、素早さもほしいですし、スタミナ回復も・・・」

ちょいやさん、まったく聞いていないのです

「あぅあぅあぅ・・・」

りでぃさん、行くことに決定しているみたいなのです

ほんにんのいしっていらないみたいなのです

「それでは、準備に掛かりましょうか?」

「らじゃッス」

りでぃさんすっかり殉教者の顔なのです

迷いの無い顔って感動的なのです

「う・・・プレートを調達しないとだめッスね」

あぅ?

それではわかばのおうちにあるいらない鎧を使うとよいのです

どうせ、ひろさんの鎧ですからわかばはこまらないのです

「わかば鎧あまっていますからどうぞなのです」

「あ・・・ありがとうッス・・・」

あぅ〜あまりに簡単に手に入っちゃって

ちょっと残念そうなのです・・・

あぅ〜

ポーションもそろえて〜包帯もそろえて〜

「それでは、準備も整いましたし

 リディ様の戦場へ向かいましょうか」

「らじゃっす・・・」

りでぃさん語尾に力ないのです

あれれ、やすおじちゃんがまだ着てないですけど・・・

「それではゲートを開きます」

Vas Rel Por」

さすがなのです

舌足らずなわかばと違って発音が完璧なのです

ゲートも一回で開いちゃうのです

「では行きましょう」

わかばもついていくのです、あと、けんさんも見に行くようなのです

とりあえず皆さんが入って一呼吸して

わかばもゲートに入るのです〜

 

 

「・・・やすおじちゃんわすれました・・・」

出てきた先はヒスロスの最下層だったのです

この前おじいちゃんと一緒にいった所より少し北の会議室だったのです

ドアの向こうでは黒デーモンさんが出番を待っているのです

ここの黒デーモンさんってこんなことばかりしている気がするのです

もしかして、話のネタのために生きているのでしょうか?

ちょっと哀れな気もするのです

「それでは準備はよろしいですか?」

ちょいやさんがドアのほうに向かっていきます

りでぃさんも斧の手をきつく握っていつでもこいなのです

ぼん

ドアが開いたのです

黒デーモンさんはまっすぐ、りでぃさんのほうへ向かっているのです

「うらぁぁぁッス!」

ぶん

あ、体力半分になったです

かいふくして

「おりゃぁぁぁっす!!」

ぶん

こんどは3ぶん2で大丈夫だったのです

「あわわわッス」

ぶん

わ〜5ぶんの1なのです

とりあえず いん〜ばす〜まに〜です

「ひえぇぇぇ!」

おしいです〜まだ体力残っているみたいです〜

やっぱり いん〜ばす〜まに〜です

「ひょえ〜〜〜っす〜〜」

あぅ もういちど いん〜ば・・・

「わかば様 神聖な戦いに手を差し伸べないでください」

あぅ・・・怒られてしまったのです・・・

目が怒っているです

こわいのです・・・

でも・・・回復しないと

ぷち

あ、つぶれたです

「潰れてしまいましたね」

オスタードさんも殺されちゃって

ついでにルートもされちゃっているのです・・・

「惜しいところまで行きましたね、後もう少しすれば倒せたでしょうに」

・・・そうです?

そうなのでしょうか・・・?

なんかデーモンさんすごく元気そうなのです・・・

どさくさにけんさんも殺されているみたいですし・・・

「とりあえずデーモンを倒すことにいたしましょう」

Ort Rel」

Ort Rel」

Ort Rel」

Ort Rel」

Ort Rel」

In Jux Hur Ylem」

In Jux Hur Ylem」

In Jux Hur Ylem」

Vas Corp Por」

ちょいやさんの華麗な魔法で

黒デーモンさんはあっさりしんじゃったのです

「ふっ」

デーモンさんも倒して、りでぃさんもけんさんもひとまず元通りなのです

オスタードさんは帰ってこないですけど・・・

 

「それでは第2ラウンドをはじめましょうか?」

振り向いたちょいやさんはにっこり笑っていいました

・・・あぅ

ちょいやさん、まだする気なのです

「無理ッス!」

「帰りたいッス!」

「撤退したいッスよ!」

「この周りを上手く利用すれば有利に戦えますよ」

なんか会話がかみ合っていないのです・・・

ぽんっ

そんなこといっている間に黒デーモンさんは復活したみたいなのです

「それでは頑張って下さいませ」

「ひぇぇぇ・・・」

あぅ・・・

せんたくけんってないみたいなのです

りでぃさんも諦めたのかデーモンさんに向かっていくのです

ぷち

・・・やっぱり駄目みたいなのです

「おしいですね」

あ・・・あぅ ほんとにおしいのです?

「て・・・撤退を提案するッス・・・」

結局このデーモンさんもちょいやさんに倒されて

わかばたちはベスパーの町に帰ってきたのです

「か・・・かえってきたッス・・・」

りでぃさんやつれているです・・・

「リディ様こちらへきていただけますか?」

「何ッス?」

「ファイトマネーでございます」

「・・・・・・」

・・・

ええと・・・りでぃさんってもしかして

ちょいやさんが黒デーモンさんをたおすための前座だったのでしょうか?

なんかちょっと哀れな気もするのです・・・

でもいえないです・・・

こわくていえないのです・・・

 

「また次もがんばりましょうね」

「もういやッス・・・」

次もあるようなのです・・・

 

「と・・・とりあえず家に帰るッスね・・・」

りでぃさんお疲れ様でした〜

ちょっとぼろぼろみたいですけど

休めばきっと大丈夫なのです

ゆっくり休んでくださいです〜

 

「さてと・・・それでは」

そういって、ちょいやさんの向けた視線の先には・・・

・・・らんさんと楽しそうにおはなししている、やすおじちゃんがいたのです・・・

・・・あぅ・・・

 

      〜おしまい〜

 

番外 

やす&らん&けん「「「OoOOoo」」」

ちょいや「ざんねんでございましたね・・・」

わかば「あぅあぅあぅ・・・」

 

〜〜めでたし?